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June 01, 2008

自分にあった医者にかかる

弟の大学入学祝いに「ブラックジャックによろしく」のDVDボックスを買ってあげたので少しずつ見ている。医療制度の構造に起因する問題とそれに対する患者の医療不信というものが存在するのだ、という認識を新たにしつつある。


ところで、ネット上でこういう記事を見つけた。治療で行われるインフォームドコンセント、特に精神疾患の治療においての重要性が主張されている。

説明することの臨床的意義
http://www.ebata-clinic.com/rinshou/index.html

 1991年に国連総会において採択された「精神疾患を有する者の保護及びメンタルヘルスケアの改善のための諸原則」の中で、インフォームドコンセントを実施する際に、患者に伝えられるべき情報として次の4項目が挙げられている。診断上の評価、提案されている治療の目的、方法、予測される期間及び期待される効果、より侵襲性の少ない方法を含む他に考えられる治療法、提案されている治療において考えられる苦痛、不快、危険及び副作用である。

 我が国においては、平成15年9月に厚生労働省が「診療情報の提供等に関する指針」を医政局長通知として発表している。それによれば、「医療従事者は、原則として、診療中の患者に対して、次に掲げる項目等について丁寧に説明しなければならない」としている。現在の症状及び診断病名、予後、処置及び治療の方針、処方する薬剤について、薬剤名、服用方法、効能及び特に注意を要する副作用、代替的治療法がある場合には、その内容及び利害得失(患者が負担すべき費用が大きく異なる場合には、それぞれの場合の費用を含む。)、手術や侵襲的な検査を行う場合には、その概要(執刀者及び助手の氏名を含む。)、危険性、実施しない場合の危険性及び合併症の有無、治療目的以外に、臨床試験や研究などの他の目的も有する場合には、その旨及び目的の内容である。

しかしここで言われているような理想的な説明が患者になされている診療のケースはあまり多くないように思う。原因は言うまでもなく医者が忙しいからだろうと予想される。多くの患者を次々に捌いていかないと患者を診きれないのだろうが、患者側としても時間とお金を割いて、助けを求める気持ちで来ているのになかなか満足のいく医療を受けられないと言うのは不幸なことである。

治療者との相性というものもあるが、患者が信頼のできる診療機関を探すことは容易ではない。短期間でコロコロ診療機関を変わるのは好ましくないし、同じ診療機関内で「自分とあってないかな」と思っても担当を変えて欲しいと言い出すのはやはりちょっと言いにくい。医者に行き慣れていない患者にとってどこの診療機関にかかったらいいかという情報はなかなか手に入らなく、特に鬱の症状が出ていると判断能力が低下し外出も困難になるくらいなのだから医者を探すと言うことがどんなに大変なことか。

かくして患者は、通院しながらも明るい未来と希望を持つことができないまま、効いてるのかどうかよくわからない薬をもらってなるに任せるしかないのである。

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