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September 11, 2007

まちTに参加して 大学が社会にできること

「まちT」は神戸大学建築学科の学生(院生)らが始めたイベントで、大学と“まち”との関わり方に新たな提案をする試みである。

うちの大学の学友会の一人がご飯を食べに行った店でたまたま“まちT”の代表と知り合ったのがきっかけで、そこから個人的な繋がりで数名が活動をお手伝いすることになった。ボランティア精神と言うよりは、「なんか面白い活動やってるらしいから見てやろう」の精神で、活動への参加を通してこちら側にも何らかのフィードバックが得られればの魂胆である。準備を手伝いに行ったときは正直、「家庭で不要になったTシャツを集めて作品を作る」くらいにしか認識できていなかったのだが、本番2日間への参加を通して、このプロジェクトの本来の意義が理解できたように思う。思えば、「まちのTシャツゆうえんち」というプロジェクト名やwebサイトにはそのポリシーが表現されているのに、ちゃんと理解できていなかった自分の浅はかさが恥ずかしい。

オレが感じたこのプロジェクト本来の意義は「遊び場を作り、こどもに来てもらうこと」、「それをきっかけに大学生と地域の人々との交流を深めること」にあった。Tシャツのリサイクルという大義名分はあるが、それはあくまで媒体としてTシャツを選択しただけのこと、目的とするのは街づくりだ。

それに気付いたのは、初日の朝、全スタッフを前に代表の発した「これから公園に入る人は全て我々のお客さんだと思って接客してください」という言葉や、「これ何?」と聞いてきた人たちに対して実行委員の方々が一生懸命説明する姿を見て、あるいは自分がスタッフとして働いた中で自然と分かってきた。

川べりを何でもないような顔で歩いている近所のおじさんに話しかけてみれば「すごいね」から始まり「これ作るの大変だったでしょ」と感想を話してくれる。自分たちの作ったものをきっかけにコミュニケーションが生まれるだけでもうれしいのだが、「神戸大学の人たちはいつもいろいろやってくれるね」との声に頷きながら、地元の人たちに親しまれているんだなと実感、神戸大学の学生をうらやましく思った。また子犬を連れて散歩していたかわいらしい10歳の女の子は、小さなときからここを散歩していると言い、「今度学校でこの川のことやイベントについて調べるの。これもイベントだよね?」とうれしそうに話してくれた。こちらまでうれしくなっただけでなく、人々が気持ちよく散歩する川のあるこの環境も素晴らしいと思った。イベントを通じた地域交流、これはうちの学部にも大いに関連してくる話だ。

メッセージボックスには「安全な町がほしい」と書いた男の子と、そのお母さんの「不審者の出ない町がいいね」とのコメントにはっとする。子供が安心して遊べる場所が求められているのだ。大学生のお兄さん、お姉さんの周りで元気よく遊びまわるこどもたちの姿には、きっとこの場が地域の人々の役に立っているに違いないとの思いを持つ。Tシャツをつなぎ合わせて作ったキャンパスに手形を押すコーナーで、ポストに入ったばかりでまだ子供の扱いにも慣れていなかったオレに、まだ小学校に上がるかそこらの子供を信用して預けてくれたお母さんの眼差しを感じて責任感。水鉄砲に夢中なやんちゃな男の子たちは「ボランティア」とバケツに水を汲みに行く仕事を率先して走り回る。ぬいぐるみを作ったり、エコバッグやぞうりを編んだりするテントにも、子供たちの姿は絶えることが無かった。

実行委員の方々はこれ以外にも、地元自治会の方々や、協力企業、行政の方々ともつながりを築いたことだろう。

こうして前夜からの準備も含む丸2日間、炎天下の中でもありとても疲れたが、なんだかとてもいい経験をして学びを得たように思う。どこぞの大学とも知れぬ我々を受け入れてくれた実行委員の皆さんに感謝。出会いにも感謝。

振り返ってみて、我々神戸夙川学院大学は地域の人々との交流という観点から見てどうだろうか。港湾地区と団地、市の医療施設が極めて区画的に、人工的に形成されたポートアイランドの立地条件からして、あまり地元の人々との交流があるという状況には無い。このままでは大学生が大学生の間だけ、ポーアイの一部を利用するということになりかねない。オレとしては大学を拠点にポーアイ全体を巻き込んだ活動を起こして行きたいと思っている。そのために何ができるか考えていきたい。

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» まちのTシャツゆうえんち [love-station]
この土日は神戸大学の学生が中心となって進めるプロジェクトをお手伝い。 神戸市灘区、阪神線大石から歩いてすぐの都賀川沿いで、家庭で不要になったTシャツを使って作品を作ったり子供に遊んでもらったり、町のことについて考えてもらうイベント。 お近くの方は遊びに来てください! http://www.machi-t.com/... [Read More]

Tracked on September 11, 2007 at 01:21

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