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September 28, 2005

閉幕日の一日 開場前

閉幕日もいよいよという頃になって万博の朝は随分とおかしなことになっていた。開幕の頃なんか主要交通機関であるリニモにしたって7時台は大半が出勤のスタッフで、ところどころこれから遊びに行くという来場者の姿が垣間見える程度だった。それが段々逆転して行き混雑はどんどん激しくなる。リニアモーターカーに初めて乗車し、「やっぱ静かだね」「思ったより揺れるね」「リニアってもっと速く(超高速で)走るものだと思ってた」等の新鮮な感想で毎日車内の会話が占領されるようになっていくのである。そして西ターミナルの広大な団体バス駐車場や北ゲートに並ぶ長蛇の列が見えた瞬間のため息と阿鼻叫喚の繰り返しである。駅に着き扉が開いた瞬間に始まるダッシュ。日に日に早くなる混雑ピーク帯に通勤手段としては致命的な欠陥である。なにしろ、酷いときには藤が丘駅で朝7時の乗車待ち時間が40分なんて出始めるわけである。ぎゅうぎゅう詰めの混雑には耐えられたとしても、通勤のために1時間早く出てこいとはあまりに無情ではないか。来場者だけ集まったって我々が揃わなきゃ会場は開けられないよ、と皮肉の一つでも言いたくなる。常連に言わせれば、もはや6時7時に会場に着くのは遅い部類に入るのだそうで、始発のリニモに乗ってくるかそうでなければ前日からゲート前で泊り込むのが朝から万博を満喫する人には常識のようだ。終電で万博会場駅に着くとゲート前までの場所取りレースが始まるという噂である。いや中日新聞によればあながち冗談でもないらしいから怖い。

最後の1週間などは個人的な万博巡りもラストスパートに入り体力的にもかなりの無茶をしてみた。我々は早番・遅番の2交代で勤務しているが、仕事の前か後に見学をし開場前から閉場までい続ける日が続いた。疲れのあまり終電で降り過ごしたことも数回。それでも回りきれず見るのを断念したところもいくつか残った。なぜもっと空いていた初めの頃に見学しておかなかったんだとの思いが何度浮かんだことか。

9月25日。早起きして閉幕日の思いをかみ締める。予定であったのだが何の用意もなく気付いたときには焦って家を飛び出したオレであった。が、最終日にして初めて出た専用貸切バスのおかげで出勤時間には余裕で間に合った。9月に入ってからはゲート前の滞留者数が限界に達してきていたため、本来の開場時間である9時より前にアーリーオープンすることが常態化していたが、この日内定されていたのは超アーリーな8時10分オープン。当然それに合わせたアーリー出勤がかかっていた。ところがバスに入ってくるときに見えた北ゲートの光景、既に北ゲート前のスペースは埋め尽くされ、普段は閉鎖されている会場間シャトルバスの乗り場が並び列用に開放されている。西ゲートでは会場の敷地内に入りきれず一般道にまで3キロの列が伸びたという報道であった。

更衣室で着替えを終えると我々西エリアのスタッフはゲート前に集合し全体朝礼を行った。途中の道ではあちこちで仲間たちと記念撮影に収まろうとする者が溢れ皆のテンションはいつもより明らかに高い。あれだけきゃあきゃあいいながら出勤したのは初めてだ。本日は全スタッフが一日通し勤務。ちゃんとユニフォームを着たスタッフがこれだけずらっと揃ったのは最初で最後のことである。全体の集合写真を撮った後、西エリアチーフディレクターの訓示があり最終日のお客様をお迎えする心構えが出来た。開場時間も迫る中、各ポストに分かれてのスタンバイに向かう。ゲート前には既に大勢のお客様が待っている。

開場時の全ゲート前の合計滞留者数は約4万1千人。実に開幕日の総入場者数(約4万3千人)に匹敵する数の来場者が開場前に集まったことになる。

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September 26, 2005

閉幕日の一日 終わった

ロッカーから引き上げてきた荷物が多く体もかなりきてたのでタクシーで帰宅。後でまだ残ってるのも取りに行かねば。つか早く行かなきゃ片付けられちゃうっての。

帰りのリニモでリアルに吐きそうなくらい気持ち悪い。携帯がケーキに突っ込んだ形跡がある。そこらにあったものを手当たり次第に飲んだせいに違いない。池に飛び込んで打ちつけた手が痛い。

一夜明けた会場から動き出したときにはもう太陽が昇って暑くなっていた。案内所のすぐ前にも搬出や工事関係の車両が入ってきていて、こんな光景を見たのは半年ぶりのはずだがそんな長い時間がたった気は全然しない。本部から無線がとんできてここからは見えないけども人が確かに動いているのを感じ、なぜかちょっぴりほっとした。広い会場内に散らばったスタッフもこの無線のおかげで結束をはかれていたんだなと思う。「本日も8時30分アーリーオープンです。東はスタンバイできてません。」。思わず噴き出してしまう格別のジョークだが、同時に寂しさをも感じた。日の照り返すループに出てみても昨日の同じ時間にはそこにいたはずのお客様は全くいない。開場前に慌しく動いていたスタッフの姿も当然ない。静けさだけが同じ風景を全く違ったものにしてみせる。よく見るといつの間に行われたのかゴミ箱には袋が被せられ、AEDは空になっている。

半年間繰り返していたいつもの毎日は終わった。ここにくれば必ず目にしたあの顔も、もうあの制服を着て挨拶を交わすことも二度とない。それぞれ自分の目指すものに向かって新しい道を歩き出したはずの皆と、とてつもない喪失感にひしがれるオレ。同じゾーン内で一日に何度もすれ違い、拾得物の移送を引き継いだ警備隊。いつもゾーン内をお客様を迎えいれられる状態にしていてくれたクリーンスタッフ。誰にも優しく接していた地球市民村のアテンダント。案内所の目の前を賑やかにしていた遊園地。案内所の隣で同居していたお店の人たち。朝礼中にいたずらっぽく入ってきたり差し入れを持ってきてくれたりした万松寺茶屋のにしやん。朝から晩まで聞こえていたどんどるまん。たちまち人気の的となったジョンさんとグローイングヴィレッジのスタッフ。整理券情報から目が離せないホール。我々の管理する屋内休憩所でお客様の声を受けてくれていた給水サービスの人。子供たちに囲まれながら誘導していたモリコロのお兄さん。バルーン&光のプロムナードのスタッフ。喋ったことすらもない人もいたが、でもその人たちに会えないのはとても悲しい。そしてマルチスタッフ&アテンダントのみんな。みんなありがとう。

・・・目が覚めたのはアースドリーミングシアターの中だった。「どこの人?催事チーム?」などと言われながら運ばれてきた気がする。

その前は大地の広場でメリ夫っと体操(参考)と音頭をひたすらぐるぐると踊っていた。何回踊ったかわからないくらいやったのちにお開きになって皆が引き上げていく中オレは一人取り残されて、その親切な人が助けに来てくれるまで大地に横たわって地面の冷たさを感じていた。

地球市民村の屋外で行われていたアテンダントのお別れパーティーの中に入っていったときには既に酔いが回っていたようだ。

案内所での身内の酒宴はディレクターの作った映像の上映で盛り上がり、抜け出して外に出ると、既に円形広場のパーティーは片付いていた。

ゲートでのお見送りを終えて案内所に戻る途中に制服をびしょびしょにする場所があったのは迂闊だったな。

050926

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September 09, 2005

気になるニュース ブラジルの不参加

万博史上最大の120カ国(日本除く)が参加する愛・地球博だが意外や意外、抜け落ちている大国がブラジルである。日本の裏側、広大な国土を持つサンバで有名な国が不参加な理由は一重に財政難だとか。パビリオンの外枠の建設や招聘においてかなりの部分で日本側が負担しているはずだが、基本的には今回の万博で出展に関する予算は向こう持ち。こちらに回せるお金が無かったらしい。

会場内の隠れたブラジルを探せというこの記事。レストランにいるリオのカーニバルスタイルの女性ダンサーだけは唯一本物だとか。このレストランはコモン2のビクトリアバーベキューガーデンかな。

以前お客様から、失礼ながらどこだったか忘れたけども名前も初めて聞くような名前の国について出展していないのは何故かという問い合わせが案内所にあったんだけど、それについての回答例が来ていた。日本国政府(外務省)が国交のある国には参加を打診しているのだが残念ながら良い返事をもらえなかった国であろうと、まぁ大方ブラジルと同じ理由ではないかと思うが。そういえば、「イラン・イラク館はないか」と聞かれた同僚がいるのだが。。。

愛・地球博:ズームアップEXPO 不参加の大国“ブラジル”を探せ! /東海(MSN-Mainichi INTERACTIVE 地域ニュース)

《愛知万博に参加していない主な国々》

 【アジア・中東】北朝鮮▽ミャンマー▽アフガニスタン▽イラク▽クウェート▽シリア▽レバノン▽イスラエル【欧州】ハンガリー▽スロバキア▽ルクセンブルク▽ベラルーシ【アフリカ】アルジェリア▽ニジェール▽リベリア▽中央アフリカ▽ソマリア▽モザンビーク【南米】ブラジル▽チリ▽コロンビア▽パラグアイ▽ウルグアイ

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September 03, 2005

初の入場抑制発動か

入場者数の勢いは過去最大級に伸びている。リニモは朝6時台から待ち時間が発生し開場後も留まることなく来場者を輸送してくる。お昼頃会場内滞留者が15万8千人に達し17万の入場抑制基準に肉薄。協会はこのまま増え続ければ抑制が行われる可能性を示唆した。どこを歩いても人でいっぱい。整理券配布時間の前に定員に達してしまうパビリオンが続出。ループ上を走るトラムは先導のスタッフ3人体制で人をかきわけ進んでいたがついに動けなくなり一時運行停止。ベンチも空いていないためあちこちの床に寝転がって休んでいる人がいる。そのまま藤が丘の待ち時間が解消することなく今度は帰りの待ち時間が発生し始める。万博会場駅ではこれから行く客と帰る客が入れかわり立ちかわりごったかえしていた。f1000035.jpg

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