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August 02, 2004

お客の安全を守るということ

ライヴハウスの定員なんてものはあって無いようなものだ。壁に掲示してある数字はどうやって決められているのかは全く知らないがおそらく消防法とか建築基準法とかの類で定められているのではないか。建物の構造としてまさしく何も入っていない「箱」なのだから様々な入れ方が想定できる。少な目のお客さんでまったりしたライヴをしたいときには椅子を並べる。(まれに想定した数のお客さんが入らなくて空いたスペースをごまかす為に結果的に椅子が出ることもあるがそういうライヴは興行的に失敗である。)逆にオールスタンディングで熱気が溢れかえるようなライヴを行うときは先ほどの定員などはるかに超えた数のお客を入れることもある。

先日ダイアモンドホールでぎゅうぎゅう詰めにしてやる方のライヴが行われた。入場者数は1200人。当日券は出せるだけ(入れれるだけ)。

余談だがこのライヴハウスは中心街のオフィスビルの5階に紛れるようにして入っている。どこのライヴハウスでも問題になるのは開場前のお客の滞留である。開場してしまえば全員箱の中に収まってしまうので問題ないのだがそれまでは近隣に迷惑をかけないように整理しなくてはいけない。特に営業中の店舗の前などはすぐに苦情が来るので要注意だ。とにかく場所が無いこの会場でお客をどこに並べるかというと、5階まで続く非常階段を利用する。空調も無い狭い階段にこれだけの人間がいるのだから夏場のそれはとんでもないことになる。扉一枚越えた向こうはマジでサウナ状態だった。入った瞬間メガネが曇った。

それまで入場口にいた我々も開演するときは中に入らなくてはいけない。最前やごった返す客の中にいてする仕事。最前では客にステージに上がられないという目的もあるがメインはダイブして流れてきた客を降ろして脇から追い出すのと、苦しそうな客の救助である。今回は女性が多く、ダイブ禁止の警告もあったのでダイブする客はでなかった。だがあらかじめ、『体力に自信の無い人は前方には来ないように』と注意はあるが少しでも出演者を間近で見たい、近づきたいと思って前に来て体調を崩す人間は少なくない。そういうお客を客席の海から引き上げて外まで運んであげる。基本的には抱きかかえて運ぶのだが意識のなくなった人間というのは重たい。重量級の方の搬送はなるべくご勘弁願いたい。それから要救助者を見つけるのも簡単ではない。なにしろ演奏の音がでかくてまともに会話できるレベルではない。少し離れたところからではぐったりしてるのか一時的にうなだれて休んでいるだけなのかの判別も難しいし、助けを求めて呼んでいるのかと思ったら出演者に向かって手を振っているだけだったてなこともある。気分の悪そうな人を見つけたら周りの人は係員を呼ぶなどして積極的に協力していただきたい。

外に出した人は大抵は酸欠になっているだけなので涼しいところで休ませてあげれば大丈夫だが、ぐったりしたり見るからに気分の悪そうにしたりしている人を見ると焦る。確実に荒れることが予想される現場は医者が待機しているのでそこまで運ぶ。そうでないとき、目の前で倒れてる人に対して何かしてあげなければいけないが、所詮即席のセキュリティスタッフとてそういう場合に対処する特別な知識を持っているわけではない。

幸い今まで危険な場面に遭遇したことは無いのだが、考えてみればいつそんな場面に遭うともわからない。夏の野外現場など行けば熱中症などで倒れる人も出てくるだろう。ある程度の応急処置は知識として持っている必要性を感じる。一度学習しておかなくては。

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